子供をとわず大人も夏が来ると観たくなる映画が『時をかける少女（通所：時かけ）』！
今もなお、「未来で待っている」などファンの間では様々な意見があり、ドラマやアニメ、映画として何度も映像化され世代を越えて愛され続けているのがこの作品の魅力です。
アニメ映画版はこれまでにない、アクティブで前向きな主人公が初夏の町を、文字通り駆け抜けていく爽快な青春映画ですよね。
その時かけに「赤い虫？」「てんとう虫」何故登場するのか不思議に思ったことはありませんか？
「てんとう虫の意味って何？」「タイムリープと関係があるの？」と思うことはありませんか？
ここでは時かけてんとう虫の意味とは？タイムリープと関係について考察してみました。
時をかける少女のてんとう虫の意味とは？
アニメの劇中下ではてんとう虫やてんとう虫に似たシーン（赤い点）が幾つか出てきます。
見逃してしまうてんとう虫がどんな意味があったのかについて考察してみました。
オープニング・シークエンス
てんとう虫が最初に出てくるシーンは、オープニングになります。
テーマ音楽とともに作品の世界観をイントロダクションとして表現したり、エピローグとして作品の印象を残すたやクルーを紹介するために使用されます。
ここでは、細田守監督の名前が流れる場面にちょこっと飛んでいますね。
注意深く観ていないと見逃してしまうと思います。
そして、物語はここから始まり、ファンへ印象を残しているのかもしれませんね。
実はこれこそ、この映画のイメージを特徴づける大事な要素の一つであり大切な役割を示しています。
携帯電話に止まるてんとう虫
真琴の友人の友梨からのメールで「すっごいいい事」と送られてきます。
真琴が「なに」とメールに返しますが、友梨からの返信はなくその内容が語られる事はありません。
真琴のお風呂上がりに携帯に友梨からの返信が来ないシーンで止まっています。
この時、真琴は「千昭と友梨が付き合うこと」を知りません。
てんとう虫は友人から知らせが来る前に彼女に「千昭が友梨との告白を受け入れた」先に知らせに来たのかもしれませんね。
また、真琴の想いを知るてんとう虫が彼女の乙女心に静かに寄り添っていた可能性もありますね。
世間的では、てんとう虫を見ると「幸運の予兆」のお告げや「悩み事をどこかに運んでくれる」「病気をどこかに持っていく」「家の中にいるとお金がやって来る」という縁起の良いお告げやジンクスが、結婚式や幸せのモチーフになっていること多いですよね。
真琴の周りで起きている出来事を知らせに来ており、彼女の想いに寄り添ってくれていると思っています。
また、個人的には彼女の悩みをどこかに運んでくれると嬉しいという期待感もあります。
右腕に止まるてんとう虫
好きだった千昭が突然いなくなりかつ、タイムリープはもう出来ない！
「もう一度、彼に会える。会うにはにはどうしたらいいか」ベッド落ち込んでいる真琴の前に現れます。
タイムリープの回数が刻まれている腕に、「彼女の腕に止まる」描写があります。
この時、「もう一度、千昭に会える」と彼女に気付きを与えたてくれています。
そして、真琴の部屋をてんとう虫が飛び立って行きます。
ファンにも解決に向かって進んでいることを知らせ、ストーリーの終盤を知らせてくれていますね。
身体に止まったてんとう虫は幸運を運び飛んでいくと、不安や心配事も一緒に飛んでいくストーリーのお告げの意味でもあったのでね。
細田監督が「最後の1回は真琴にプレゼント」ともファンの中では囁かれていますね。
てんとう虫とタイムリープと関係について考察！
アニメの劇中で描かれる真琴のタイムリープ回数は26回以上描かれています。
真琴の携帯や千昭が突然未来に帰ってしまい、彼女が部屋で落ち込んでいた時にタイムリープの回数が刻まれている腕にてんとう虫が出て「止まっている」描写がありましたね。
巧介の赤いピアスや真琴が持っているバッグの飾りにもてんとう虫のキャラターが随所で出て来たりします。
てんとう虫に似たシーンを含めてもタイムリープの回数とてんとう虫の描写の回数では異なるため、関係がないと思います。
しかし、タイムリープの回数が刻まれている腕に止まったり、最後のタイムスリープ直前に部屋中に飛びたつシーンはタイムスリープが出来る残りの回数を表すのではなく、やはりタイムスリープの重要（帰路となる）シーンでの「お告げ」を意味しており関係があるという事が分かりますね。
細田守監督は「てんとう虫」に関してこんなことを話していました。
「誰かが真琴に知らせてあげる必要がある。しかし、彼女だけの秘密であり他人に話すことが出来ない。その時に誰が良いのかなと思い、浮かんだのがてんとう虫である。無限大を示した上で、てんとう虫が彼女を未来に導くという思いを込めて描いている。」
また、テントウムシの和名「天道虫」は、「天に通じる道へと導く」由来がある。
その意味を含めて「真琴を導く存在」の役割を担う。
時かけのてんとう虫についてみんなの感想は？
ファンの方やアニメを観られた方々がてんとう虫についてどのように感じているか紹介します。
時をかける少女に出てくる巧介の片耳ピアスの色が赤でてんとう虫にしか見えなかった。結構出てくるから何か意味があるのかとか考えます。
てんとう虫が少女のタイムリープの直前に描かれていたから何か関係あるのか
もしれません。現れるたびに場面が切り替わっています。
テントウムシみるときっとタイムリープできるのかな。
謎の絵やてんとう虫は伏線がある。どんでん返しがあるはず。
このてんとう虫は何？気になってしまう。
改めて観ると違う視点から見えるようになりました。いろいろな物がてんとう虫にしか見えなくなりました。
やはり、てんとう虫とタイムリープとの関係があるのではないかという意見も多いですね。
また、現れるたびに場面が切り替わっていると気になっている方も多くいらっしゃいました。
時かけを何度も観ていたファンも最初は気にならなったシーンもやはり「赤色のもの」や「てんとう虫」などが気になったようですね。
時かけてんとう虫の意味とは？タイムリープと関係について考察のまとめ
時かけのてんとう虫の意味とは？タイムリープと関係について考察してみましたがいかがでしたか。
若者たちの心情を繊細に描いたストーリーは、「時をかける少女」はまさに青春映画の傑作ですよね。
主人公の真琴は自分自身の幸せと未来を考えるためタイムスリープの能力を使っていますが彼女だけではなく、千昭も（絵画をみるために）個人的なタイムスリープ能力を使っています。
しかし、真琴と千昭は個人的な損得をも超えて『大切な人のため最後の1回』のタイムリープの能力を使います。
「時をかける少女」は1972年にテレビでドラマ化されて以降、実写映画化やアニメ映画化などされさまざま監督で映像化されてきました。
その時代により主人公はイメージ像や印象は時代によって異なります。
しかし、時代が変わっても「大切な人のために行動する」その価値観だけは絶対に変わらないことがこの作品が愛され続けている証でしょうか。
時かけのアニメ劇場版でてんとう虫を注意深く見たことがなかった方は特に、何度も観ていた方もぜひともてんとう虫の意味やタイムスリープとの関係について考えて観てみると、違った視点から時かけが見えると思います。
是非今度、時をかける少女を楽しんで観てみてください。